相手から追突事故で事故車両を修理に出した。
当然レンタカー費用は相手保険会社が全額払ってもらえると思っていたが
相手保険会社より
「レンタカー費用は払えません」
と連絡がありました。
さて、なぜこの様な事態に陥ってしまったのでしょうか?
代車料の考え方
①代車の必要性
代車やレンタカーがどうしても必要という証明が必要です。
・用途(業務用あるいは家庭用あるいは通勤用)
・予備車の有無・代替交通機関の有無
のように
通勤や通院などどうしても車が必要
という事の証明と
変わりの交通手段があったり、他の車はもって無い
という事の証明が必要になります。
②期間の妥当性
・修理可能であれば、事故と相当因果関係のある修理に要する期間
・修理不能であれば、車両の入れ替えに必要な期間
たとえば代替えする場合などであれば
次の車を決めるまでに2・3ヶ月かかったり
注文した車の納車までに半年かかったり
などの場合はその期間に関しては費用が全額支払ってもらえないケースがあります。
また、修理期間に関しても、現在は衝突安全ボディにより衝撃を吸収し乗員を守り
歩行者への衝撃も軽減するボディになっていますが、
その代わりにボディが歩行者や乗員へ及ぼす衝撃を全て吸収しますので
衝突の際には大きなボディ損傷となりますので
非常に修理期間がかかるようになっています。
また、最近の車両では
自動ブレーキ、各種センサーなどの調整、4輪アライメントテスターによる車軸の調整など
特定整備事業者としてのエーミング作業など
今までの自動車事故修理では行わなかった作業も発生し
修理期間が更にかかるようになっています。
そのような修理期間に関して
修理工場では、実際に修理見積もりをし、保険会社よりアジャスター(損害鑑定人)
が来社して、損害額の協定を行い。
その後、保険会社の了承を得て部品の発注、部品の到着に合わせて修理着工となります。
保険会社は、その修理に関しては、保険会社が算出した指数で日数を目分するのですが
修理工場では、指数通りに作業が進まないのも現状です。
これは、板金塗装事業者での業界問題とも深く関わってくる問題ですが
指数=工数
というわけでは無いのです。
少し分かりやすく例えますと
チャーハンは3分で作れます(保険会社指数)
きっと、材料が切ってあって、卵も割ってカップなどに入っていて
全ての材料が手元に分量を揃えてある状態で
テレビなどの3分クッキングの状態ですね。
ですが、実際の家庭や中華料理店で3分はかなり早いのでは無いでしょうか?
保険会社では、実際の平均的な調理時間(修理工場の作業工数)ではなく
この3分クッキングの状態での時間で作業を行った場合の修理期間を妥当な期間と
提示してくる場合も少なくありません。
事故車修理のレンタカー代金において、この作業時間を換算する時に
保険会社側と修理工場側の実際の作業時間に大きな差が発生して
レンタカ-費用が満額払えないとなるケースもあります。
③車格の妥当性
・代車料は自動車の利用権の侵害に対し、利用状況を回復するものですが、
比較的短期間の代替手段であることなどから、通常は被害車と同一の車種である必要はないと考えられています。
軽自動車に乗っている方が、レンタカーとして大型車や1BOXを借りたりしても
その費用は満額払えないという事ですね。
また、ベンツやBMWに乗っている方が、レンタカーとして同じ車が必要かという問題ですね。
国産のクラウンなどのレンタカーでも代替手段として申し分ないのではないかというお話です。
弁護士特約は同居の親族であれば、1台だけでも付けておけば
同居の親族の他の車両の事故でも弁護士特約を使う事ができます。
レンタカー費用の他にも
過失割合や
車両の時価価格など
弁護士特約をつけておくことで難しい相手保険会社との交渉も全て委任することが可能になります。
上記価格表のように、軽自動車でもクラスによってレンタカー料金は異なります。
例えばタントクラスのレンタカーでも1ヶ月間借りるとなると
7700円✕30日=231,000円という高額なレンタカー代金が発生します。
レンタカー特約などを付けておいて、万全の対策をしておくことが
いざという時に高額なレンタカー費用を支払わない一番の対策と言えます。
既存の保険契約にレンタカー特約を付けても保険料はそこまで高くなりませんので
お付けする事をオススメします。
お電話でのお問合せは
0120-17-0960
で受け付けております。
お問合せフォームは24時間受付をしておりますのでお気軽にお問合せください。
>> お問合せフォームはこちら